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6月30日号 THF Communication No.302

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■■         THF Communication !!      
■                          <No.302>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

□田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム
~高血圧症に処方される利尿薬とACE阻害薬~

利尿薬は、体内のナトリウムと水分の排出を促進し、循環血液量を減らすことで血圧を低下させる降圧薬である。代表的な薬剤として、ヒドロクロロチアジドやインダパミドが挙げられる。これらは古くから使用されており、塩分感受性高血圧に有効であるとされている。
副作用としては、低カリウム血症、高尿酸血症、高血糖などが知られている。また、猛暑時には脱水を起こしやすく、熱中症のリスクが高まるため注意が必要である。体調や季節に応じて、主治医の指導を受けることが望ましい。
ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)は、アンジオテンシン変換酵素の働きを抑制することでアンジオテンシンⅡの産生を低下させ、血管拡張(末梢抵抗の低下)や体液量の調整を通じて血圧を低下させる薬剤である。
本薬剤は、ARBと同様にレニン・アンジオテンシン系に作用する薬剤であり、エナラプリル、リシノプリル、イミダプリルなどが代表的である。心不全や心筋梗塞後の症例において予後改善効果が報告されており、臨床的に重要な役割を担っている。
副作用としては、空咳、血管性浮腫、高カリウム血症などがある。これらの症状が認められた場合には、自己判断で服薬を中止せず、必ず主治医の指示に従うことが重要である。
なお、本内容は国内外の高血圧治療ガイドラインおよび関連研究を踏まえて整理したものである。

【執筆:田中喜代次(茨城県薬剤師会倫理委員会委員長、日本介護予防・健康づくり学会理事長)】
【監修:吉村隆喜(育和会記念病院院長、循環器内科)】

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◆ Academic News ◆

【American Journal of Health Promotion】
週に1日以上リモートワークを行う日本人労働者100名を対象に、身体活動、座位時間、ストレス反応、および仕事のパフォーマンスの関連を調査した。その結果、1日の歩数が多いほどストレス反応が低く、ストレス反応が高いほど仕事のパフォーマンスが低いことが示された。媒介分析の結果、1日の歩数はストレス反応を介して仕事のパフォーマンスと間接的に関連していた。
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/08901171261454088
(筑波大学のプレスリリースも参考にしてください)
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20260619150000.html

【British Journal of Sports Medicine】
うつ病および不安症状に対する運動介入のランダム化比較試験を対象とした、アンブレラレビューおよびメタ解析の統合研究。63件の研究(メタ解析81件、個別研究1,079件、参加者79,551人)が対象となった。運動介入は、幅広い年齢層において、うつ病および不安症状を軽減しており、有酸素運動はうつ病および不安症状の双方に対して大きな効果を示した。うつ病に対する効果は、18~30歳の若年成人および産後女性で特に大きかった。うつ病の軽減効果は、グループ形式や指導付きの運動介入で高い傾向がみられた。不安症状の軽減は、短時間かつ低強度の運動でより大きい傾向がみられた。
https://bjsm.bmj.com/content/60/8/590.long

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◆気になる健康関連ニュース◆

□職場の熱中症死傷者数 過去最多1803人

厚生労働省が公表した令和7年の確定値によると、職場での熱中症による死傷者数は前年比546人増の1,803人に達し、平成15年の統計開始以来で最多となった。死亡者数は前年から12人減の15人となり、厚労省は報告体制の整備などを義務づけた労働安全衛生施行規則の改正効果と分析している。
業種別では製造業(365人)と建設業(292人)が全体の35.4%を占め、死亡災害は7月に集中した。死亡者の年齢層は50代以上が16人と全体の84.2%を占めており、加齢による身体機能低下の影響が指摘されている。国は2027年に向け、暑さ指数の活用を促しさらなる災害減少を目指している。

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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和8年7月27日(月)です。
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世間では少し敬遠されがちな梅雨の雨ですが、私にとっては「今日はおうちでゆっくりしよう」と、心置きなく引きこもらせてくれる特別な贈り物です。
我が家ならではののんびり過ごす時間は、私が「幸せだなぁ」と感じる大切な瞬間が詰まっています。

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