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12月22日号 THF Communication No.296

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■■         THF Communication !!      
■                          <No.296>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

□田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム
~高血圧対策としての生活習慣 ①総論~
今月からは、「高血圧対策としての生活習慣」をテーマに執筆します。

人生70年時代だった昔は「年齢+90」が収縮期血圧の目安だったので、70歳なら160 mmHgが標準的という見方でしたが、人生100年時代の到来においては70歳で脳卒中や心筋梗塞を起こすと、残りの20~30年のQoL(生活の質、人生の質)が保障されにくくなるため、140/90 mmHgという高齢者には厳しい基準が設定されています。40~74歳を対象とする特定健診では、内臓脂肪蓄積(へその高さでの内臓脂肪面積100㎠以上)があり、かつ収縮期血圧130 mmHgまたは拡張期血圧85 mmHg以上だと、メタボリックシンドローム危険因子保有者と判定されます。高血圧対策の判定値は特に高齢者に厳しいものと言えますが、脳血管系疾患の発症率が高まるという科学的evidenceに基づいています。

高血圧の予防・改善には、
1.減塩:減塩目標は1日6 g未満。
2.食事パターン:野菜・果物を積極的に摂取し、飽和脂肪酸・コレステロールの過剰摂取を控える。多価不飽和脂肪酸・低脂肪乳製品の積極的摂取を推奨 (DASH食)。
3.節酒:純アルコール量を制限する(男性20~30 mL/日以下、女性10 mL/日以下)。
4.運動:有酸素性運動を行なう(毎日30分、または週180分以上)。
5.禁煙:受動喫煙も含めて禁止。なお、適正体重(BMI<25)の維持や防寒、ストレス管理などを含めた生活習慣改善は、複合的に行う。

食事療法は減塩だけではありません。ナトカリ比にも注目しましょう。「ナトカリ比」とは、摂取したカリウムに対してナトリウムをどれくらいとっているかのバランスを数値化したものです。医療分野では、尿中のナトリウム濃度とカリウム濃度を計算式に当てはめて「尿ナトカリ比」を算出します。これまでの研究で、尿ナトカリ比が低いほど脳心血管リスクが低いことが示されています。
(監修:吉村隆喜(育和会記念病院病院長、医学博士))

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◆ Academic News ◆
【British Journal of Sports Medicine】
18ヵ月間のコホート研究で、ランニング距離の急増とオーバーユース障害の関連を検討した。5205人のランナー(平均45.8歳、女性22%)を対象に、Garminデータを用い、単一セッションや週単位の距離変化を評価した。解析の結果、過去30日間の最長距離を10%超える単一セッションで有意にリスクが増加した。週単位の変化では有意差はなかった。急激な距離増加はオーバーユース障害のリスクを高めることが示された。
https://bjsm.bmj.com/content/59/17/1203

【JAMA】
米国2施設において、AI主導の糖尿病予防プログラムと人間コーチ主導の糖尿病予防プログラムを比較したランダム化比較試験が実施された。対象者は前糖尿病かつ過体重・肥満の成人368名であった。12ヵ月後、体重減少・HbA1c改善・運動量の複合指標達成率はAI群で31.7%、人間群31.9%であり、両者に差がないことが確認された。このことから、AI介入は人間介入と同等の効果を示し、完全自動化プログラムの有効性が示唆された。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2840703

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◆気になる健康関連ニュース◆

□ 厚労省 令和6年国民健康・栄養調査結果 概要公表

厚生労働省は、12月2日に令和6年国民健康・栄養調査結果の概要を公表した。令和6年の調査は、平成28年以来3回目となる拡大調査で8年ぶりの実施となった。6年度にスタートした健康日本21(第三次)のベースライン値を得るとともに、糖尿病有病者・予備群の推計人数と、体格や生活習慣に関する地域差を把握した。結果によると、糖尿病の有病者は1100万人と推計され、前回の拡大調査から8年で約100万人増加していた。また、体格や生活習慣の状況には、都道府県間で差が認められた。上位群と下位群の都道府県を比較したところ、20歳以上の野菜摂取量の1日あたり平均値で男性69g、女性57gの差、20~64歳の歩数の1日あたり平均値で男性1438歩、女性1425歩もの差があった。

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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和8年1月26日(月)です。
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今年最後の配信となりました。一年間お世話になりました。どうぞ良い年をお迎えください。

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