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3月31日号 THF Communication No.287

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■■        THF Communication !!      
■                         <No.287>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

□田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム
~フレイル対策(frailty抑制策)の重要性~
(5)フレイル対策としての低栄養防止
フレイルサイクルの進行(負の連鎖)を阻止するためには、
1に栄養供給、2に身体活動(運動)の実践、3に社会的交流の促進
が勧められます。運動不足は筋力、持久力、関節可動域の低下に、
社会的交流の不足は認知機能の低下につながりやすいため、
それぞれの対策は重要です。今回は低栄養防止について解説します。
フレイル対策かメタボ対策かに限らず、すべての世代で性・年齢や
職種に応じて多種類の栄養素をバランスよく適量摂取することが
推奨されています。とりわけ高齢期においては、有している病気の種類や
重症度にもよりますが、一般的に不足しがちなカルシウム、ビタミンD、
たんぱく質を中心として、多様な食品を摂取することが理想的です。

フレイル対策の食事として、毎日摂取したい10の食品があります。
この10食品群は、たんぱく質を豊富に含む①肉類、②魚介類、③卵、
④牛乳・乳製品、⑤大豆・大豆製品と、
ビタミンやミネラル、食物繊維を含む⑥緑黄色野菜、⑦海藻類、
⑧果物類、⑨いも類、そして⑩油脂類から構成されています。
おかずや汁物を構成する食品から構成されている10食品群の食べ方ですが、
少量でも食べた食品群を1点と数えます。
日常の生活機能や筋量・体力の維持には、毎日7点以上を摂取することが
推奨されます。主食(米やパン、麺類など)が含まれていないのは、
主食は食べることが前提となっているからです。
なお、毎日7点を食べることが難しい場合、市販の惣菜や缶詰、
配食サービス等を上手に活用しましょう。

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◆ Academic News ◆
【British Journal of Sports Medicine】
WHOが推奨する腹囲基準(男性88 cm未満、女性102cm未満)と
身体活動基準(週10メッツ時以上:1日約30分の歩行に相当)の充足と
がん罹患との関連を検討した。英国におけるコホート研究(UK Biobank)の
参加者315,457人を中央値で11年間追跡した結果、29,710人が何かしらのがんを
発症した。腹囲基準を満たしていないと、身体活動が十分であったとしても、
がん罹患リスクは高かった(ハザード比1.11、95%信頼区間1.08~1.15)。
同様に、身体活動基準を満たしていないと、腹囲基準を満たしていたとしても、
がん罹患リスクは高かった(ハザード比1.04、95%信頼区間1.01~1.07)。
したがって、腹囲と身体活動、両方の充足が、がん罹患の予防のためには
重要であることが示唆された。
https://bjsm.bmj.com/content/59/6/360

【British Journal of Sports Medicine】
福岡県篠栗町在住の65歳以上の日本人高齢者1723人を、中央値で9.9年間追跡し、
336人の死亡を確認した。客観的に評価した身体活動量と死亡率との関連を検討した結果、
中高強度身体活動時間および低強度身体活動時間はいずれも死亡率の低さと関連した。
座位時間は死亡率の高さと関連したが、中高強度身体活動時間で調整すると、
その関連は消失した。1日10分間の座位時間を中高強度身体活動時間に置き換えると、
12%の死亡率低減につながる(ハザード比0.88、95%信頼区間0.83~0.93)ことが
示唆された。
https://bjsm.bmj.com/content/early/2025/03/04/bjsports-2024-108258

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◆気になる健康関連ニュース◆
□JAGES研究 公共交通機関アクセスが高齢者のうつ状況に影響
公共交通機関の利用者の減少により、鉄道やバス路線の廃止が相次いでいる。
千葉大学予防医学センターの松本一希特任研究員らは、日本の25市町における
3年間の追跡データを使用し、車の利用状況別に、駅やバス停へのアクセスと
高齢者のうつとの関連を検証した。研究対象は、日本老年学的評価研究(JAGES)
に参加した、2016年時点でうつがなく日常生活動作が自立している高齢者4947人
(平均年齢73歳)であった。研究の結果、車を利用していない高齢者で、
徒歩圏内に駅やバス停がない人は、ある人に比べて、3年後に1.6倍うつに
なりやすいことが分かった。
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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和7年4月28日(月)です。
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関東では桜が咲き始め、3月末~4月初旬に満開を迎えるそうです。
この時季に広がるピンク色の世界にこころが踊ります。
短い期間を楽しみたいと思います。

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