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1月27日号 THF Communication No.285

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■■■                        
■■        THF Communication !!      
■                         <No.285>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

□「第27回秩父宮記念スポーツ医・科学賞」功労賞受賞!!
弊社代表・田中喜代次(筑波大学名誉教授)が
「第27回秩父宮記念スポーツ医・科学賞」功労賞を受賞しました!
この賞は、“スポーツの宮様”として親しまれた秩父宮殿下と
秩父宮家の名を永く語り継ぐため、スポーツ医・科学分野において、
その向上発展に貢献し、我が国スポーツ界の振興に特に顕著な業績があった者に対し、
その功績をたたえるものです。        
今後も長年積み重ねてきた研究成果を活かした良質な健康支援・普及啓発活動に
邁進いたします。    

詳しくはこちら
https://www.japan-sports.or.jp/award/tabid563.html
(JSPO・公益財団法人日本スポーツ協会のホームページに移動します)

□田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム
~フレイル対策(frailty抑制策)の重要性~
(3)フレイルの意訳説明
 意訳とは、原文の一語一語にとらわれず、その言葉が使用されるに至った時代的・
社会的背景とともに、全体的な概念やニュアンスを適切にくみとって翻訳することです。
フレイルチェック、フレイル予防などを医師会や医療系の学会、あるいは行政が
大々的に唱えれば唱えるほど、一般国民の中にはフレイル=不良な身体的症状
または一種の機能障がい状態、かかりたくない一種の病気と捉える例も
散見されることでしょう。
フレイルの概念的定義は前々回に記述したとおりですが、筆者はフレイルを
若者から高齢者まで全世代に観察されうる“身体の部分的困りごと”、
身体の一部の不具合事象などと意訳しています。
特に、後期高齢期に観られるフレイルの多くは、加齢に応じた不可避的な
生理的老化現象の典型例かもしれないと説明しています。多くの一般国民
(主に高齢者)がこの説明を聴いた後には、少し気分が楽になった、
フレイルやサルコペニアが進行して要介護状態にならないよう食事や運動など
適切な生活習慣の形成に努めようと思う気持ちが一段と高まった
との回答が増えています。

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◆ Academic News ◆
【JAMA Network Open】
歩数と抑うつとの関連を検討した観察研究のシステマティックレビューとメタ解析。
33の研究(27の横断研究と6つの縦断研究)に参加した96,173人の成人が解析対象となった。
解析の結果、歩数と抑うつとの間には負の関連があった。
横断研究を対象に分析した結果では、歩数が5,000歩未満の群と比較して、
5,000歩以上で抑うつスコアが低値を示した。縦断研究を対象に分析した結果では、
歩数が7,000歩未満の群と比較して、7,000歩以上であると抑うつ発症のリスクが低く、
リスク比は0.69(95%信頼区間0.62~0.77)であった。
また、歩数が1,000歩増えるごとに抑うつリスクが0.91倍(95%信頼区間0.87~0.94)
となる関連性が認められた。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2828073

【JAMA Network Open】
有酸素運動と減量との関連についてのシステマティックレビューとメタ解析。
8週間以上の監視型有酸素トレーニングを過体重または肥満者に対して実施した
ランダム化比較試験を検索し、116の試験に参加した6,880人(女性61%、平均年齢46歳)
のデータを分析した。その結果、有酸素運動の時間が週あたり30分増えるごとに、
0.52 kgの体重減少(95%信頼区間0.44~0.61)、0.56 cmの腹囲減少
(95%信頼区間0.45~0.67)、0.37%の体脂肪率減少(95%信頼区間0.31%~0.43%)
につながった。臨床的に意味のある2 kg程度の減量のためには、
少なくとも週あたり150分程度の有酸素運動が必要であることが示唆された。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2828487

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◆気になる健康関連ニュース◆
□ 厚労省 令和4年の健康寿命の推計を公表
令和4年(2022年)の日本人の平均寿命は、男性72.57年、女性75.45年だった。
前回調査の令和元年から女性が0.07年延び、男性は0.11年短くなったものの、
ほぼ変化がない結果となった。この期間における平均寿命は新型コロナの影響で
男女とも0.36年短くなっている。
日常生活に制限がある不健康な期間は、男性8.49歳、女性11.63歳と推計を開始して以来
最も短くなった。元年調査に比べて男性で0.24年、女性で0.43年と、
男女ともに有意に短くなった。

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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和7年2月25日(火)です。
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先日の大寒は3月並みの気温になりました。少しずつ日も延びてきて
春が近づいているのを感じます。
4月から何か新しいことを始めようと今から思案中です。

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