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11月27日号 THF Communication No.271
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■■ THF Communication !!
■ <No. 271>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~
□田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム
有酸素性運動について解説する第3回目です
~有酸素性運動(aerobic exercise)とは?(3)~
有酸素性運動を習慣的に継続していくと(週に1~7日あるいは日に2~3回ほど)、
心臓・血管系機能や糖代謝、脂質代謝に、また肝機能や腎機能にも好ましい適応が
もたらされやすく、特に最大酸素摂取量、最高酸素摂取量、無酸素性代謝閾値、
乳酸性閾値(lactate threshold)などの全身持久性体力をはじめ、筋力、調整力、
柔軟性などの体力が高まる。
その適応とは、安静時心拍数・血圧・血糖値・中性脂肪の低下や一回拍出量・HDL
コレステロールの増加、血糖コントロールの強化、運動中における脂質の優先的利用、
乳酸の処理速度や再利用の上昇、動脈スティッフネス(動脈の柔らかさ)の改善など
多岐にわたる。最もわかりやすい例として、一定速度でのジョギング中の心拍数の
低下が挙げられる。分速150 mで走った時(10分後)の心拍数が160拍だったとしよう。
有酸素性トレーニングを継続すると、3か月後に心拍数が160拍に達するのが
分速200 mで走った場合であり、顕著な機能的向上が観られる。
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◆ Academic News ◆
【Preventive Medicine】
【British Journal of Sports Medicine】
英国におけるコホート研究の参加者70,830人(平均年齢61.6歳)を対象に、
加速度計で評価した身体活動量と腹部肥満が心臓血管疾患の発症に及ぼす
相互作用を検討した。
中央値で6.8年間追跡した結果、腹部肥満がなく、最も活動的な集団と比較して、
腹部肥満は特に高強度身体活動が少ない集団で心臓血管疾患発症率を高めた
(ハザード比1.42、95%信頼区間1.22-1.64)。腹部肥満と心臓血管疾患発症との
関連を打ち消すためには、週500分の中高強度身体活動または週30-35分の
高強度身体活動が必要である。
https://bjsm.bmj.com/content/early/2023/11/08/bjsports-2023-107252.long
【JMIR Formative Research】
日本全国のフィットネスジム会員に導入されたセルフモニタリング健康アプリは
どの程度体重減少を促進できるかを評価した縦断研究。アプリの利用状況と
体重減少の関連を分析した。研究対象者は26,589名であり、分析の結果、
1週間の平均入力回数は62.1 gの減量と関連し、少なくとも1回入力した週数は
21.7 gの減量と関連した。また、1週間の平均ジム利用回数は255.5gの減量と
関連した。このことから、フィットネスジムの利用に加えて、アプリを併用する
ことの有効性が示唆された。
https://formative.jmir.org/2023/1/e48435
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◆気になる健康関連ニュース◆
□ 認知症基本法 令和6年1月1日に施行へ
政府は、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」を令和6年1月1日に
施行する方針を固めた。認知症の人が尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすこと
ができるよう、認知症に関する施策の基本理念や国・地方公共団体責務、認知症施策
の指針に関する計画の策定、施策の基本事項等を定めている。基本計画に定める施策
には、具体的な目標と達成時期を示し、都道府県は基本計画をもとに都道府県認知症
施策推進計画を、市町村は市町村認知症施策推進計画を策定する努力義務規定を
設けている。
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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和5年12月25日(月)です。
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12月になるというのに、比較的暖かい日が多く過ごしやすいです。
寒くなると動くのが億劫になりがちですが、活動的な冬にしたいと思います!
【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp )
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□ 当社についてのお問合せ
→ Tel:029-861-7617/Fax:029-861-7618
□ ホームページ → http://thfweb.jp/
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□ Facebook
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■ <No. 271>
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~最新のTHF関連トピックスを紹介します~
□田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム
有酸素性運動について解説する第3回目です
~有酸素性運動(aerobic exercise)とは?(3)~
有酸素性運動を習慣的に継続していくと(週に1~7日あるいは日に2~3回ほど)、
心臓・血管系機能や糖代謝、脂質代謝に、また肝機能や腎機能にも好ましい適応が
もたらされやすく、特に最大酸素摂取量、最高酸素摂取量、無酸素性代謝閾値、
乳酸性閾値(lactate threshold)などの全身持久性体力をはじめ、筋力、調整力、
柔軟性などの体力が高まる。
その適応とは、安静時心拍数・血圧・血糖値・中性脂肪の低下や一回拍出量・HDL
コレステロールの増加、血糖コントロールの強化、運動中における脂質の優先的利用、
乳酸の処理速度や再利用の上昇、動脈スティッフネス(動脈の柔らかさ)の改善など
多岐にわたる。最もわかりやすい例として、一定速度でのジョギング中の心拍数の
低下が挙げられる。分速150 mで走った時(10分後)の心拍数が160拍だったとしよう。
有酸素性トレーニングを継続すると、3か月後に心拍数が160拍に達するのが
分速200 mで走った場合であり、顕著な機能的向上が観られる。
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◆ Academic News ◆
【Preventive Medicine】
【British Journal of Sports Medicine】
英国におけるコホート研究の参加者70,830人(平均年齢61.6歳)を対象に、
加速度計で評価した身体活動量と腹部肥満が心臓血管疾患の発症に及ぼす
相互作用を検討した。
中央値で6.8年間追跡した結果、腹部肥満がなく、最も活動的な集団と比較して、
腹部肥満は特に高強度身体活動が少ない集団で心臓血管疾患発症率を高めた
(ハザード比1.42、95%信頼区間1.22-1.64)。腹部肥満と心臓血管疾患発症との
関連を打ち消すためには、週500分の中高強度身体活動または週30-35分の
高強度身体活動が必要である。
https://bjsm.bmj.com/content/early/2023/11/08/bjsports-2023-107252.long
【JMIR Formative Research】
日本全国のフィットネスジム会員に導入されたセルフモニタリング健康アプリは
どの程度体重減少を促進できるかを評価した縦断研究。アプリの利用状況と
体重減少の関連を分析した。研究対象者は26,589名であり、分析の結果、
1週間の平均入力回数は62.1 gの減量と関連し、少なくとも1回入力した週数は
21.7 gの減量と関連した。また、1週間の平均ジム利用回数は255.5gの減量と
関連した。このことから、フィットネスジムの利用に加えて、アプリを併用する
ことの有効性が示唆された。
https://formative.jmir.org/2023/1/e48435
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◆気になる健康関連ニュース◆
□ 認知症基本法 令和6年1月1日に施行へ
政府は、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」を令和6年1月1日に
施行する方針を固めた。認知症の人が尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすこと
ができるよう、認知症に関する施策の基本理念や国・地方公共団体責務、認知症施策
の指針に関する計画の策定、施策の基本事項等を定めている。基本計画に定める施策
には、具体的な目標と達成時期を示し、都道府県は基本計画をもとに都道府県認知症
施策推進計画を、市町村は市町村認知症施策推進計画を策定する努力義務規定を
設けている。
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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和5年12月25日(月)です。
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12月になるというのに、比較的暖かい日が多く過ごしやすいです。
寒くなると動くのが億劫になりがちですが、活動的な冬にしたいと思います!
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