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9月25日号 THF Communication No.269
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■■ THF Communication !!
■ <No. 269>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~
□田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム
今月より、3回にわたり有酸素性運動について解説します。
~有酸素性運動(aerobic exercise)とは?(1)~
有酸素(性)運動という言葉を耳にすることは多いが、
その内容を熟知している人は少ないのではないか?
今回は、メディアからよく発信される有酸素運動という用語について
解説する。有酸素と言えば、酸素の有無(有るか無いかの状態)での
運動と解釈されやすく、大きな誤解を生みやすい。
地球上の大気中には20.93%の酸素、0.03%の二酸化炭素、
79.03%の窒素合計99.99%)が存在するが、有酸素運動中にも
無酸素運動中(や直後)にも体内で多量の酸素が利用されているのである。
つまり、酸素利用の程度や運動継続の時間の長さに依拠して
有酸素運動か無酸素運動が区別されている。
野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、テニス、バドミントン、
水泳、スケートなど、ほとんどすべてのスポーツ競技は
有酸素運動と無酸素運動の混合型である。
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◆ Academic News ◆
【JAMA】
英国のコホート研究に参加している高齢者49,841人(平均年齢67.19歳)
のデータセットを用いて、座位時間の長さと認知症発症との関連を
検討した。平均6.72年間の追跡期間中、414人が認知症を発症した。
座位時間と認知症発症との関連を検討した結果、多変量調整後で、
非線形の関連性が認められた。中央値の座位時間9.27時間と比較して、
座位時間が10時間であると1.08倍(95%信頼区間1.04-1.12)、
座位時間が12時間であると1.63倍(1.35-1.97)、15時間であると
3.21倍(2.05-5.04)のハザード比となった。
両者の因果関係については、今後、さらなる研究が必要である。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2809418
【JAMA Pediatrics】
小学生を対象に、放課後に2時間の身体活動プログラムを提供することにより、
学業に支障を来すことなく、体力を高められるかを検証した、
中国におけるクラスターランダム化比較試験。24の学校に通学する2032人を、
介入群12校1012人、対照群12校1020人に割付し、1年間の介入効果を比較した。
学業成績は算数の得点で比較した。その結果、介入群の学業成績は78.01点、
対照群は77.70点と差はなく、体力については介入群の方が4.95点
(95%信頼区間3.56-6.34)高かった。このことから、
本研究における仮説が証明された。
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2809314
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◆気になる健康関連ニュース◆
□ 口腔機能と要介護リスクとの関係 JAGES研究
東北大学大学院歯科学研究科の倉本絹美氏らが、高齢者の歯の本数や口腔状態と
要介護発生リスクとの関係を調査した。要介護の発生リスクは、
歯の本数が減ると12.0%、咀嚼困難で7.2%高くなることが分かった。
また、子どもの頃の貧困が、高齢期の歯の喪失や咀嚼困難に影響していることも
明らかにした。子どもの時に経済的苦境を経験した人は、経験していない人に比べると
高齢期の歯の喪失リスクが1.23倍高かった。
咀嚼困難では、子どもの時の経済的苦境を経験しているほうが1.38倍高かった。
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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和5年10月30日(月)です。
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先日、近くで花火大会があり、音を聞きながらYoutubeの生配信を見ていました。
やはり直接観た方がきれいですね。打ち上げ数が全国1位のようで、
毎年すごい人混みなのですが、来年は足を運びたいと思います。
【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp )
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□ 当社についてのお問合せ
→ Tel:029-861-7617/Fax:029-861-7618
□ ホームページ → http://thfweb.jp/
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■ <No. 269>
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~最新のTHF関連トピックスを紹介します~
□田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム
今月より、3回にわたり有酸素性運動について解説します。
~有酸素性運動(aerobic exercise)とは?(1)~
有酸素(性)運動という言葉を耳にすることは多いが、
その内容を熟知している人は少ないのではないか?
今回は、メディアからよく発信される有酸素運動という用語について
解説する。有酸素と言えば、酸素の有無(有るか無いかの状態)での
運動と解釈されやすく、大きな誤解を生みやすい。
地球上の大気中には20.93%の酸素、0.03%の二酸化炭素、
79.03%の窒素合計99.99%)が存在するが、有酸素運動中にも
無酸素運動中(や直後)にも体内で多量の酸素が利用されているのである。
つまり、酸素利用の程度や運動継続の時間の長さに依拠して
有酸素運動か無酸素運動が区別されている。
野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、テニス、バドミントン、
水泳、スケートなど、ほとんどすべてのスポーツ競技は
有酸素運動と無酸素運動の混合型である。
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◆ Academic News ◆
【JAMA】
英国のコホート研究に参加している高齢者49,841人(平均年齢67.19歳)
のデータセットを用いて、座位時間の長さと認知症発症との関連を
検討した。平均6.72年間の追跡期間中、414人が認知症を発症した。
座位時間と認知症発症との関連を検討した結果、多変量調整後で、
非線形の関連性が認められた。中央値の座位時間9.27時間と比較して、
座位時間が10時間であると1.08倍(95%信頼区間1.04-1.12)、
座位時間が12時間であると1.63倍(1.35-1.97)、15時間であると
3.21倍(2.05-5.04)のハザード比となった。
両者の因果関係については、今後、さらなる研究が必要である。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2809418
【JAMA Pediatrics】
小学生を対象に、放課後に2時間の身体活動プログラムを提供することにより、
学業に支障を来すことなく、体力を高められるかを検証した、
中国におけるクラスターランダム化比較試験。24の学校に通学する2032人を、
介入群12校1012人、対照群12校1020人に割付し、1年間の介入効果を比較した。
学業成績は算数の得点で比較した。その結果、介入群の学業成績は78.01点、
対照群は77.70点と差はなく、体力については介入群の方が4.95点
(95%信頼区間3.56-6.34)高かった。このことから、
本研究における仮説が証明された。
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2809314
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◆気になる健康関連ニュース◆
□ 口腔機能と要介護リスクとの関係 JAGES研究
東北大学大学院歯科学研究科の倉本絹美氏らが、高齢者の歯の本数や口腔状態と
要介護発生リスクとの関係を調査した。要介護の発生リスクは、
歯の本数が減ると12.0%、咀嚼困難で7.2%高くなることが分かった。
また、子どもの頃の貧困が、高齢期の歯の喪失や咀嚼困難に影響していることも
明らかにした。子どもの時に経済的苦境を経験した人は、経験していない人に比べると
高齢期の歯の喪失リスクが1.23倍高かった。
咀嚼困難では、子どもの時の経済的苦境を経験しているほうが1.38倍高かった。
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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和5年10月30日(月)です。
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先日、近くで花火大会があり、音を聞きながらYoutubeの生配信を見ていました。
やはり直接観た方がきれいですね。打ち上げ数が全国1位のようで、
毎年すごい人混みなのですが、来年は足を運びたいと思います。
【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp )
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