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12月26日号 THF Communication No.260
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■■ ＴＨＦ Communication !!
■ ＜No. 260＞
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◆What's New ◆
～最新のＴＨＦ関連トピックスを紹介します～
□田中喜代次（THF代表取締役、筑波大学名誉教授）コラム
処方箋なしに「抗肥満薬」を薬局で購入可能に
大正製薬の抗肥満薬「オルリスタット」について、薬局での購入承認を厚生労働省の
専門家部会が11月28日了承し、来年３月にも正式に承認される見込みとのこと。
厚労省によると、日本人を対象にした臨床試験で、内臓脂肪や腹囲の減少効果が
確認された市販薬との説明です。この薬は、脂肪吸収抑制薬で、高血圧や脂質異常症
などの健康障害を伴わない肥満（男性は腹囲85㎝以上、女性は90㎝以上）の18歳以上に
適用できます。１日３回、食事中か食後１時間以内に１カプセル服用するものです。
食習慣改善や運動実践と併せた補助的な使用が推奨されています。薬剤師による情報提供や
指導・チェックを受け、６か月服用しても効果がなければ使用をやめることも推奨されています。
欧米諸国など70ヵ国以上では既に処方箋なしで販売されているようです。服用後に脂肪の
排泄量が増え、下痢を起こすことや肝機能障害の例も報告されていますが、因果関係は
わかっていないようです。肥満者がこの薬を使用するべきかどうか、私は慎重に判断すべき
だと思います。その理由については、次回に述べたいと思います。
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◆ Academic News ◆
【International Journal of Environmental Research Public Health】
日本人オフィス労働者を対象に身体活動を促進するための多要素介入の実施可能性を検証した。
8週間の単群試験で、保険会社に勤務する20歳以上の社員76名が参加した。50名を対象に分析した
結果、1日あたりの中高強度身体活動時間は7.3分（95%信頼区間0.8分～13.8分）有意に増加した。
また、勤務日、リモート勤務日での中高強度身体活動時間も有意に増加した。
https://www.mdpi.com/1660-4601/19/24/16859
【Lancet Public Health】
5つの生活習慣（非喫煙、適度な飲酒、活動的、健康な食事、健康な体型）と30歳時の平均余命
との関連を、中国人451,233人を対象に検討した。追跡期間の中央値は11.1年であった。
分析の結果、良い生活習慣が0～1つであると、30歳時の平均余命は男性41.7年、女性47.3年
であった。一方、5つとも良い生活習慣を持っていると、男性50.5年、女性55.4年となり、
男性で8.8年間、女性で8.1年間、平均余命が延長することが示唆された。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2468266722001104?via%3Dihub
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◆ 気になる健康関連ニュース ◆
□ 次期国民健康づくり運動プラン 基本方針骨を議論
厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の「次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会」は、
次期国民健康づくり運動の基本方針の骨子案と目標案を議論した。次期プランは、令和6～17年度までの
12年を計画期間とするもので、「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」を
ビジョンに据え、①誰一人取り残さない健康づくりの展開、②より実効性をもつ取組の推進 を打ち出す。
最終的な目標には、「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を引き続き置き、個人の行動と健康状態の改善、
社会環境の質の向上、ライフコース を合わせた四つを基本的な方向とする。次期プランでは、特に
ライフコースに焦点を当てていく方向性が示されており、「ライフコースアプローチ」を「胎児期から
老年期までの人の生涯を経時的に捉えた健康づくり」と表した。健康増進施策に取り組む自治体等に、
この考え方を伝えていくこととした。
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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和5年1月30日（月）です。
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令和４年の最終号となりました。年号が変わり４年も経つと思うと、時が過ぎるのは
あっという間です。来年も皆様にとって良い１年となりますように。
【発行】株式会社ＴＨＦ（ support@thfweb.jp ）
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□ 当社についてのお問合せ
→ Tel：029-861-7617／Fax：029-861-7618
□ ホームページ → http://thfweb.jp/
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□ Facebook
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■ ＜No. 260＞
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◆What's New ◆
～最新のＴＨＦ関連トピックスを紹介します～
□田中喜代次（THF代表取締役、筑波大学名誉教授）コラム
処方箋なしに「抗肥満薬」を薬局で購入可能に
大正製薬の抗肥満薬「オルリスタット」について、薬局での購入承認を厚生労働省の
専門家部会が11月28日了承し、来年３月にも正式に承認される見込みとのこと。
厚労省によると、日本人を対象にした臨床試験で、内臓脂肪や腹囲の減少効果が
確認された市販薬との説明です。この薬は、脂肪吸収抑制薬で、高血圧や脂質異常症
などの健康障害を伴わない肥満（男性は腹囲85㎝以上、女性は90㎝以上）の18歳以上に
適用できます。１日３回、食事中か食後１時間以内に１カプセル服用するものです。
食習慣改善や運動実践と併せた補助的な使用が推奨されています。薬剤師による情報提供や
指導・チェックを受け、６か月服用しても効果がなければ使用をやめることも推奨されています。
欧米諸国など70ヵ国以上では既に処方箋なしで販売されているようです。服用後に脂肪の
排泄量が増え、下痢を起こすことや肝機能障害の例も報告されていますが、因果関係は
わかっていないようです。肥満者がこの薬を使用するべきかどうか、私は慎重に判断すべき
だと思います。その理由については、次回に述べたいと思います。
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◆ Academic News ◆
【International Journal of Environmental Research Public Health】
日本人オフィス労働者を対象に身体活動を促進するための多要素介入の実施可能性を検証した。
8週間の単群試験で、保険会社に勤務する20歳以上の社員76名が参加した。50名を対象に分析した
結果、1日あたりの中高強度身体活動時間は7.3分（95%信頼区間0.8分～13.8分）有意に増加した。
また、勤務日、リモート勤務日での中高強度身体活動時間も有意に増加した。
https://www.mdpi.com/1660-4601/19/24/16859
【Lancet Public Health】
5つの生活習慣（非喫煙、適度な飲酒、活動的、健康な食事、健康な体型）と30歳時の平均余命
との関連を、中国人451,233人を対象に検討した。追跡期間の中央値は11.1年であった。
分析の結果、良い生活習慣が0～1つであると、30歳時の平均余命は男性41.7年、女性47.3年
であった。一方、5つとも良い生活習慣を持っていると、男性50.5年、女性55.4年となり、
男性で8.8年間、女性で8.1年間、平均余命が延長することが示唆された。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2468266722001104?via%3Dihub
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◆ 気になる健康関連ニュース ◆
□ 次期国民健康づくり運動プラン 基本方針骨を議論
厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会の「次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会」は、
次期国民健康づくり運動の基本方針の骨子案と目標案を議論した。次期プランは、令和6～17年度までの
12年を計画期間とするもので、「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」を
ビジョンに据え、①誰一人取り残さない健康づくりの展開、②より実効性をもつ取組の推進 を打ち出す。
最終的な目標には、「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を引き続き置き、個人の行動と健康状態の改善、
社会環境の質の向上、ライフコース を合わせた四つを基本的な方向とする。次期プランでは、特に
ライフコースに焦点を当てていく方向性が示されており、「ライフコースアプローチ」を「胎児期から
老年期までの人の生涯を経時的に捉えた健康づくり」と表した。健康増進施策に取り組む自治体等に、
この考え方を伝えていくこととした。
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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和5年1月30日（月）です。
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令和４年の最終号となりました。年号が変わり４年も経つと思うと、時が過ぎるのは
あっという間です。来年も皆様にとって良い１年となりますように。
【発行】株式会社ＴＨＦ（ support@thfweb.jp ）
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