健康支援事業のコンサルティング会社

7月26日号 THF Communication No.243

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■■        THF Communication !!      
■                   <No. 243>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

□ 研究協力者を募集しています(30~59歳男女)
労働者の健康づくりを目的とする研究への協力者を募集しています。

◇ 対象者
① 30~59歳で、茨城県、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の
いずれかに勤務している
② 2019年度、2020年度の本研究に参加していない
③ パート・アルバイトでなく、休憩を除き1日6時間以上、
かつ週4日以上勤務している(在宅も可)
④ 現在の雇用先が1か所で、同じ職種で1年以上従事している

◇ ご協力いただく内容
① 研究説明・体力測定会(1回、60~90分程度)への参加
※測定項目:身長・腹囲・体組成・握力・踏台昇降テスト
※参加日から1年以内の健診結果写し(要血液検査)を
ご提出いただきます
② 参加日の翌日より7日間、ウェアラブル機器の装着と
簡単な日誌の記入

◇ 謝礼 5,000円

◇ 説明・測定会日時
8月18(水)、21(土)、24(火)、28(土)、29(日)

(平日)10:15~、13:30~、19:00~
(土日)9:30~、11:30~、14:00~、16:00~

◇ 場所 
㈱THF(つくば市天久保2-14-2つくばイーストビル3階)

◇ 詳しい内容や、申込み応募フォームは、弊社ホームページをご覧ください。
https://thfweb.jp/ (電話申込みも可)。


□ 田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム

~自粛期間中の賢い食事(スマートダイエット)と
運動(スマートエクササイズ)の勧め~

今月は高血圧対策の食事について解説します。毎食および
間食の時にも減塩を心がけ、目安として食塩摂取を1日6~10 g
(高血圧症なら6 g未満)に留めましょう。肉や魚は加工食品や
塩蔵品をひかえて生の食材を使い、天然の出汁や香辛料、
酸味などを活かすことで薄味をカバーしましょう。
血液中のナトリウムを排泄するカリウムの含有量が多い野菜・
海藻・きのこ類を毎食摂ることも大切です。果物やいも類も
カリウムを含みますが、糖質を多く含むので適量に留めましょう。
水との親和性が高いナトリウム濃度が血液中で上昇することで
血液量が増え、それが原因で血圧が上昇するタイプ(食塩感受性の
高血圧者)が多いので、減塩は大多数の人に必須です。
運動については、中等度・高度の高血圧の場合、運動強度を
高くしない方が無難なので、高血圧の程度、肥痩度、運動の好き嫌い、
職種などの個人差を十分考慮して好条件下で取り組みましょう。
例えば、毎日、朝夕にゆったりした体操系またはヨガ系の全身運動を
実行するなど、気持ちよくゆったりと楽しめることが重要です。
肥満の場合は、減量による降圧効果が一般的に最大となります。
高温多湿時にゴルフやテニス、登山を楽しむ人、ビニールハウス作業、
農作業、植木作業、鉄工場に従事して大量に汗をかく人、激しい
スポーツ活動を行なう子どもたちは、熱痙攣(筋肉の痙攣)による
重大な事故を起こさないために水分とともに、適量の塩分を補給する
ことが望ましいでしょう。また、β遮断薬や利尿薬など心拍出量を
抑える薬剤を服用している場合、熱射病にかかりやすいことにも
留意しましょう(N Engl J Med,2018 Up to Date)。
数カ月に亘り首題について解説してきましたが、食事も運動も、
各自の健康水準を勘案しながら、楽しく続けられる取り組みを見つけ、
実践することが必要でしょう。

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◆ Academic News ◆

【British Journal of Sports Medicine】
英国におけるコホート研究参加者380,055人(平均年齢55.9±8.1歳、
女性55%)を対象に、平均11.1年間追跡し、身体活動および睡眠時間と
死亡率との関連を検討した。その結果、身体活動が高く睡眠も良好である群と
比較して、身体活動が少なく睡眠も不良である群で、最も死亡率が高かった。
ハザード比は、全死因死亡で1.57(95%信頼区間1.35~1.82)、循環器死亡で
1.67(1.27~2.19)、がん死亡で1.45(1.18~1.77)、肺がん死亡で1.91
(1.30~2.81)であった。睡眠不足と死亡リスクの関連性は、身体活動量が
低いことによって悪化する相乗効果のあることが示唆された。
https://bjsm.bmj.com/content/early/2021/05/25/bjsports-2021-104046.long

【Preventive Medicine】
藤沢市で実施された地域介入「ふじさわプラス・テン」の5年間の成果。
2013年から開始され、2015年と2018年を含めて3回、20歳以上の
地域在住者3,000人を対象としたランダムサンプリング調査が実施された。
その結果、身体活動の中央値は1日あたり86分から2年後に90分、
5年後に120分へと増加した。主なターゲット層である65歳以上の高齢者の
身体活動は、20~64歳よりも1日あたり14.7分、有意に大きく増加していた。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0091743521002772?via%3Dihub

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◆ 気になる健康関連ニュース ◆

□ 令和3年度「熱中症対策に係るシンポジウム」開催

環境省は、6月23日に令和3年度「熱中症対策に係るシンポジウム」を
オンライン形式で開いた。帝京大学医学部救急医学講座の三宅康史教授は、
「熱中症の基本」と題して発表し、熱中症に対する予防意識の高まりで、
より軽症の段階での救急搬送が増え、結果として死亡数が減少していると
現状を分析した。また、三宅氏は、比較的予後が良好な「労作性熱中症」と
予後が悪い「非労作性熱中症」で特徴が異なることを説明した。
「労作性熱中症」は若年~中年層に見られ、基礎疾患がない健康的な
男性が屋外や炎天下での作業が原因で罹りやすいとされている。
数時間で発症するが回復も早い。一方、「非労作性熱中症」は、
基礎疾患を持つ高齢者が罹りやすく、数日の経過を経て徐々に悪化する。
「暑さから逃げる手段のエアコンを使わない場合が多い。
屋内での発症が多く、搬送時には重症化している」と説明した。
三宅氏は、この二つの熱中症の特徴について「医療従事者だけでなく
一般の市民も知っておくことで、適切な予防行動をとることができる」とし、
対象者や発生場所などに応じた対応を多くの市民が理解している事が
重要だと指摘した。

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◆ お知らせ ◆

□ 次号の発刊は、令和3年8月30日(月)です。
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最近、いつもより早く起きて活動するようにしています。
午前中に一気に気温が上がってしまうこの時季でも、早朝は涼しく、
過ごしやすいです。これを機に朝活を習慣化したいと思います。


【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp
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