健康支援事業のコンサルティング会社

6月28日号 THF Communication No.242

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■■■                        
■■        THF Communication !!      
■                   <No. 242>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

□ 公式Facebookページ開設のお知らせ
このたび、2021年6月25日に公式Facebookページを開設
しましたのでお知らせします。今後は、健康関連の様々な話題や
事業内容の紹介などを定期的に発信してまいりますので、
ぜひご覧ください。周りの方へも広めていただけますと幸いです。

【公式アカウント】
https://www.facebook.com/THF.TsukubaHealthFrontier


□ 田中喜代次(THF代表取締役、筑波大学名誉教授)コラム

~自粛期間中の賢い食事(スマートダイエット)と
運動(スマートエクササイズ)の勧め~

今月は脂質異常対策の食事について解説します。肥満でなくとも、
エネルギー摂取量を減らすことにより、3~5%ほど体重が減少し
ウエスト周囲長も短縮すると、HDL-Cの上昇、中性脂肪の低下、
人によってはLDL-Cの顕著な低下が期待できます。
糖質は総エネルギー摂取量の50~60%に、脂質は総エネルギー量の
20~25%(飽和脂肪酸は7%以下)に留めましょう。
また、コレステロールの吸収を抑える食物繊維が豊富な玄米・
ライ麦パン・オートミール・野菜・きのこ・海藻・果物や、
血液中のLDL-Cや中性脂肪を下げる働きのn-3系の多価不飽和
脂肪酸を含む大豆製品、魚介類(特に青魚)等の摂取が推奨されます。
なお、家族性の脂質異常症では生活習慣の改善による効果はほとんど
得られませんので、専門医から的確なアドバイスを受けましょう。
次に、自宅でも実践できる筋トレを紹介します。
・自重筋トレ…スクワット、ランジ、 カーフレイズ、クロスレイズ、
 プッシュアップなどを実践しましょう。
・アイソメトリック筋トレ…動かない支柱や大木、フェンス、壁などを
 両腕または両脚で押し続けることで筋力の増大が起きます。
(全力の2/3で7秒間、3セット)
・運動ツールを使用した筋トレ …ペットボトル、ダンベル、
 スポーツバンドなどを使用した筋トレを実践しましょう。


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◆ Academic News ◆

【JAMA Network Open】
活動量計で評価された1.6~2.9メッツの低強度身体活動と移動制限の
発生との関連を検討した、高齢女性5,735人を対象とした6年間の
コホート研究。対象者の平均年齢は78.5歳(63~97歳)であった。
低強度身体活動時間の四分位で比較した結果、最も低強度身体活動時間が
少ない群と比較して、2番目に低強度身体活動時間が少ない群で0.78倍、
3番目の群で0.60倍、最も多い群でも0.60倍、移動制限の発生リスクは低減した。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2776720

【Obesity (Silver Spring)】
デジタルヘルスでのセルフモニタリングが減量介入でどのくらい
使われているのかを検討したシステマティックレビュー。
2009年から2019年に発表された39の研究をまとめて分析した。
採択された研究に含まれる67の介入群のうち、72%が体重をモニタリングし、
81%が食事を、82%が身体活動をモニタリングしていた。
形態としては、ウェブサイトが最も多く、モバイルアプリ、ウェアラブル、
電子体重計、テキストメッセージが続いた。
介入期間の75%以上、モニタリングで実施できた研究はほとんどなかった。
紙でのモニタリングよりは、デジタルでのモニタリングのほうが、
多くの場合、継続率は高かった。デジタルヘルスでのセルフモニタリングが
できていると、体重減少につながっていた。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/oby.23088

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◆ 気になる健康関連ニュース ◆

□ 緊急事態宣言下で女性や若い年代で体重増

厚生労働省指定研究NIPPON DATA研究班(研究代表者:滋賀医科大学
教授三浦克之)が昨年4~5月の新型コロナウイルス感染症緊急事態
宣言下の国民の生活習慣調査の結果をとりまとめた。男性より女性、
高齢者よりも若い年代で、間食の頻度・量の増加や身体活動量の低下の
傾向がみられ、体重が増加していたことが分かった。体重が1 kg以上
増加した者は男性で17.4 %、女性で27.4 %だった。
間食する頻度や量が増加した者は男性8.7 %、女性18.3 %で、
身体活動量が減少したのは男性23.5 %、女性30.5 %だった。
65歳未満と65歳以上で比較しても、いずれも65歳未満で割合が高かった。
三浦教授は、自粛生活の長期化が今後の生活習慣病に及ぼす影響等について
「今回の調査は最初の緊急事態宣言の頃であり、長期的な影響はわからない」
としながらも、生活習慣病の患者が増える可能性があると指摘し、
身体活動量を増やすことや食生活などへの注意を促した。

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◆ お知らせ ◆

□ 次号の発刊は、令和3年7月26日(月)です。
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まもなく1年の折り返しですね。1月に立てた今年の抱負は
「時間と心に余裕を持つ」でした。毎月、月初に思い出すように
しています。年末に良い振り返りができるよう、残り半年も
過ごしていきたいと思います。

【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp
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