健康支援事業のコンサルティング会社

8月31日号 THF Communication No.232

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■■        THF Communication !!      
■                   <No. 232>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

□「研究データ収集」協力者募集 30~59歳男女!

労働者の健康づくりを目的とする研究へのデータ収集協力者を募集します。

◇ 対象者について(下記全ての該当者)
①年齢30~59歳の男女で、昨年度の本研究に参加していない
②勤務地が茨城県、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県のいずれか
③現在の雇用先が1か所で、在職年数が1年以上、かつ同じ職種に従事している
④1日当たり6時間(週4日)以上勤務するパート・アルバイト以外の被雇用者
⑤2020 年 6 月以降、コロナウイルスの影響により在宅勤務が増えていない
⑥1年以内の健診結果写し(要血液検査)提出可能
⑦1時間程度の説明・測定会と翌日以降1週間の活動量計装着
(腕時計型と腰部装着型)、装着日誌記入が可能
⑧ペースメーカーの使用や運動制限がなく、体力測定
(3分間の踏み台昇降、体組成測定)が可能

◇ 体力測定の日時について
下記日時のいずれか1日(1時間程度)にご来社ください
〇9 月 2(水)、5(土)、6(日)、8(火)、9(水)、12(土)、13(日)、22(火)、27(日)
〇10月1(木)、2(金)、3(土)、4(日)

(平日)10:30~、19:00~、
(土日)9:30~、11:00~、13:30~、15:00~

場所:THF(つくば市天久保2-14-2 つくばイーストビル3階)

申し込みは、HPの応募フォームにて(電話申し込みも可)
募集の詳しい内容は、弊社ホームページをご覧ください。
https://thfweb.jp/

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◆ Recent Reserch ◆

~ 今回は、興味深いと感じた最新の研究情報をご紹介します。~

□ ヒト骨格筋は筋力トレーニングに対する分子レベルでの記憶を有する

Marcus Moberg, Ph.D.著
御園生訳
武政徹教授監修

ヒト骨格筋は、筋力トレーニングをすると、細胞内の分子がそれを記憶し、
しばらくの間、筋力トレーニングをしていなくても、再開した時、
急速にトレーニングの効果が得られるようだ。
近年、筋肉の分子レベルでの記憶についての研究が行なわれている。
興味深いことに、持久性トレーニングと筋力トレーニングの両方において、
分子の活性化がおこり、活性化した分子がトレーニングを中止しても
一定期間保持されることが分かった。
Marcus Mobergらは、ヒト骨格筋における筋力トレーニングの
分子レベルでの記憶について研究をおこなった。19人の男女を対象に
片側下肢の筋力トレーニングを10週間実践し、その後20週間トレーニングを
おこなわない期間を設け、両脚におけるタンパク質合成などの測定をおこなった。
その結果、トレーニングを行なった下肢筋において、筋肉の酸化能力だけでなく、
タンパク質合成と筋の再構築が促進されているというデータが示された。
この結果は、筋力トレーニングに対する分子レベルでの記憶の見解を
支持したものとなった。
筋内における分子レベルでの記憶の研究は、まだまだ始まったばかりであり、
今後の研究で分子記憶の保存期間やメカニズムなどを解明していく必要がある。

なお、このような研究の成果が発信されることで、アスリートや運動好きの
若者だけでなく、高齢者における運動トレーニングの見方が
変わってくるのではと考えられます。

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◆ Academic News ◆

【BMJ】
前糖尿病(糖尿病予備軍)と全死因死亡率および心血管系疾患発症との
関連性を検討したシステマティックレビューとメタ解析。延べ1千万人を
研究対象者とする129の研究を統合して解析した。その結果、前糖尿病は
全死因死亡と関連しており、中央値で9.8年間の追跡期間における
全死因死亡のリスク比は、1.13(95%信頼区間1.10~1.17)であった。
同様に、心血管疾患発症のリスク比は1.16(1.11~1.21)であった。
前糖尿病に対して早めに介入することの必要性を示唆する結果である。
https://www.bmj.com/content/370/bmj.m2297.long

【Journals of Gerontology Series B: Psychological Sciences and Social Sciences】
「あなたは頻繁に孤独と感じますか」という質問への回答結果と
その後の認知症発症とが関連しているかについて、1905人を平均11.1年間
(最長20年間)追跡したスウェーデンでのコホート研究。
解析の結果、「Yes」と回答した人が全原因の認知症を発症するハザード比は
1.51(95%信頼区間1.01~2.25)であり、アルツハイマー病を発症する
ハザード比は2.50(1.44~4.36)であった。このことから、主観的に孤独を感じる
高齢者に対する早期の介入の必要性が示唆される。
https://academic.oup.com/psychsocgerontology/article/75/5/919/5606342

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◆ 気になる健康関連ニュース ◆

□ 平均寿命は男81.41年、女87.45年

厚生労働省政策統括官付人口動態・保健社会統計室は7月31日、
令和元年簡易生命表を公表した。日本にいる日本人の平均寿命は
男81.41年、女87.45年となり、男女とも過去最高を更新した。
平均寿命の国際比較で男は第3位、女は第2位と世界トップクラスを
維持している。悪性新生物・心疾患・脳血管疾患。不慮の事故の死亡率の
変化が平均寿命延伸の方向に働いたと考えられる。
また、平均寿命の男女差は、6.03年(前年6.06年)となり、
その差は縮まる傾向が続いている。

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◆ お知らせ ◆

□ 次号の発刊は、令和2年9月28日(月)です。
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お盆が過ぎ、涼しくなってくるかと思いきや、まだまだ暑いですね。
暑さを乗り越えたら食べ物もおいしい、スポーツもしやすい秋がやってきますよ!

【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp
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