健康支援事業のコンサルティング会社

7月27日号 THF Communication No.231

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■■        THF Communication !!      
■                   <No. 231>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

田中喜代次(筑波大学名誉教授)コラム
WHOのワールドレポート 2015の概要をお知らせします。
5年前の情報なので、すでにお読みになっている方もいらっしゃると思いますが、
重要な考え方であり、弊社(THF)や私どもの考えとも共通する部分が多いため、
以下をご一読いただければ幸いです。
わかりやすくするため、意訳した部分があります。

World Report on Ageing and Health, 2015
「革新的提案」健康と高齢化についての認識(固定概念)を変える。
1) 高齢者に典型例は存在しない。
2) 高齢者と多様性には法則性がある。
3) 高齢者=依存者(弱者)ではない。
4) 社会にとって負担増との考えは差別になる。
5) 高齢化に伴う医療費の増加は、予想するほど高まらない。
6) 現在の70歳は昔の60歳に相当するだろう。
7) 過去を悩まず、未来の展望を抱くことが重要だ。
8) 高齢者層への財政的支出は「負担」ではなく、「投資」と考えよう。
また、健康とは、「病気でない」ではなく、病気を有していても
健康的な生活を送ることが肝要で、そのような生活を継続できていることは
健康寿命の延伸を意味する。病気や障害を持つようになっても、
自立した生活のもとで幸福感を抱きながら気丈に生きていくことを説いているように想う。

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◆ 研究協力者を募集しています! ◆

運動実践による最大酸素摂取量(※心肺持久力を評価する指標)の
変化を検証する研究の参加者を募集しています。


□ 対象者(以下の全てに該当する人)
①20~29歳の男性
②1年間以上、運動習慣(30分以上/回、2回以上/週の意図的な身体活動)がない
③9月初旬~来年2月まで(約5ヶ月)の研究に参加可能
④研究期間中も現在と同じ運動習慣のない生活を送ることが可能(本研究でのトレーニングは除く)
⑤やや強度の高い体力測定と運動トレーニングに参加可能
⑥心疾患、脳疾患の既往歴がなく、医師から運動を禁止されていない

※ 研究期間(9月~来年2月)のうち、
運動トレーニングは10~11月の2ヶ月間のみです(1回15分、週3回)。
他の期間は体力測定以外での来社はなく、普段通りの生活を送っていただきます。

□ 謝礼
・事前測定のみ:6,100円
・全日程に参加:126,800円

□ 場所
㈱THF(つくば市天久保2-14-2 つくばイーストビル301)

□ 募集要項(日程などはこちらをご覧ください)
https://thf.myst.bz/mypage/documents/127-52216

□ 申込み
https://pro.form-mailer.jp/fms/87875b29179366

ご応募お待ちしております。
また、お心あたりのある方がいらっしゃいましたら、ぜひともご紹介ください。


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◆ Academic News ◆

【JAMA Pediatrics】
子どものビデオゲームとBMIの関連を検討した英国におけるコホート研究。
子ども16,376人を対象に、5歳、7歳、11歳、14歳時にデータを取得した。
分析の結果、5歳時のビデオゲーム時間は、14歳時のBMIの高さと関連した。
この関連の一部は、5歳時のビデオゲーム使用が7歳時における就寝時間の不規則さ、
7歳時における砂糖入り飲料の摂取量に関連しており、このことが14歳時における
BMIの高さにつながっていることが示唆された。
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2763827

【Obesity (Silver Spring)】
インターネットを利用した減量プログラムの参加者の体重再増加と
体重測定頻度との関連を検討した。過体重または肥満の74人が、
インターネットを利用した3ヵ月間の減量プログラムに参加し、
平均で5.78 kg減量した。その後、9ヵ月間観察された。
その期間中、自宅での体重測定状況を評価した。
体重測定頻度(観察期間中に何回体重を測定したか)と
体重測定の一貫性(観察期間中に何週間体重測定を継続したか)と
体重再増加との関連性を検討した結果、体重測定の一貫性が
体重再増加の抑制と関連したが、測定頻度は関連しなかった。
週6日または週7日の体重測定を継続することの重要性が示唆された。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/oby.22828


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◆ 気になる健康関連ニュース ◆

□ 電話・メール交流でも抑うつリスクは軽減

新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が勧められ、
人との対面交流が控えられている。その結果、高齢者では
体力的な低下だけでなく、抑うつ傾向になる可能性が出ている。
そうした状況の対応として、通常の対面交流だけでなく電話やメール、
手紙などの非対面交流だけでも週一回交流があることで、
抑うつリスクを軽減する効果があると分析された。
斎藤らの2015年の研究によると、人との交流(対面・非対面を合わせて)が
週1回未満の人は、交流のある高齢者に比べて1.3倍要介護リスクや
認知症リスクがあることが分かっている。また、社会的孤立は喫煙と
同程度の健康リスクとなるとの指摘もある。非対面交流でも抑うつリスクを
軽減させるというデータは、現段階ではまだ予備的なデータであるため、
今後さらに精密な分析を深めていくことが必要である。

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◆ お知らせ ◆

□ 次号の発刊は、令和2年8月31日(月)です。
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今年ももう半年が終わりましたね。これからは、夏に突入します!
熱中症に気を付け、喉が渇く前にこまめに水分補給をしましょう。
みなさんにとって今年の夏が楽しい思い出になりますように!

【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp
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