健康支援事業のコンサルティング会社

5月25日号 THF Communication No.229

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■■■                        
■■        THF Communication !!      
■                   <No. 229>
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◆ What's New ◆
~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

田中喜代次(筑波大学名誉教授)コラム

■コロナ対策(自宅待機)中の運動:一般の中高年者、高齢者向け
・筋トレ:下記をみて実践しましょう




・体操系:ラジオ体操、テレビ体操、ストレッチ、その場足ふみ、階段往復

・筋トレ動画(Youtube野田市公式動画チャンネルURL)
 https://www.youtube.com/channel/UCQvIpGp7lztLrYPJ3YyrtBA

・シルバーリハビリ体操
 https://www.youtube.com/channel/UCslXIyULl6rG47N5auUdPeg

■コロナ対策(自宅待機)中の運動:アスリートや元気な子ども向け
高強度インターバルトレーニングがお勧めです。狭い場所でもやれる
効率の高いトレーニングです。固定式自転車エルゴメータを利用する場合、
10~40秒ほど全力の80~90%くらいの力で漕ぎ、10~20秒ほど休むか軽く漕ぎます。
これを1ラウンドとし、1日に3~5ラウンドほどおこないます。
非常にきつい内容なら週に3回、アスリートにとってそれほどきつい内容に感じないなら
週に5~6回がお勧めです。固定式自転車エルゴの代わりに、ステップ台を利用し、
両足で台にジャンプする方法もあります。台の高さは自分で調節します。
物を何も使用しない方法として、バーピーという全身運動(ジャンプや腕立て姿勢の
連続くりかえし)などがあります。合計時間は、4分(タバタ式)~20分程度で終えられます。
元気なスポーツ少年も同様の方法で取り組むと体力は維持できます。
しかし、足関節、膝関節を痛めたり、ひどい筋肉痛や肉離れなどを起こしたりする
確率が高いため、ケガを起こす兆候を感じたらすぐに中止すべきです。
アスリートでないものの、体力(持久力や筋力)を短期間に高めたい場合、
自分を追い込むようなトレーニンが有効です。但し、健康な人に向くもので、
心血管系疾患、高血圧症、糖尿病、高尿酸(痛風)、不整脈、
さらには膝痛や腰痛など筋骨格系に問題を抱える人は絶対禁忌です。

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◆ Academic News ◆

【JAMA Network Open】
高齢者のサルコペニア指標の変化について、がん罹患の有無による比較、
生存率および機能障害との関連を検討した。対象者は、米国における
コホート研究に参加した70~79歳の地域在住高齢者3,075人(男性48.5%)であった。
1997年から17年間追跡しており、がんの診断は最初の7年間の観察期間で判断した。
がん罹患者は515人であった。非がん罹患者の中から、性、人種、教育レベル、
年齢でマッチングした1030人を対照群とした。解析の結果、がん罹患群はがん罹患前から
歩行速度の低下が認められた。がん罹患後は、筋量の低下が大きかったが、
握力や歩行速度の低下に群間差はなかった。歩行速度の遅さは死亡率および機能障害と関連した。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2765786

【Obesity (Silver Spring)】
身体活動量の変化と肥満発生・解消との関連を検討した台湾におけるコホート研究。
18歳以上の健康な113,950人を対象に、2年間の身体活動量の変化を評価し、
その後の肥満発生および解消との関連を検討した。平均5.6年間の追跡期間中、
9,991人が肥満になり、3,588人が非肥満になった。
身体活動量が変化しなかった群に比較して、身体活動量が
週3.75メッツ・時以上増えた群では、肥満発生のハザード比は
0.86倍(95%信頼区間:0.80-0.91)となった。
同様に、肥満解消のハザード比は1.16倍(1.05-1.28)となった。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/oby.22709
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◆気になる健康関連ニュース◆

□熱中症予防対策の情報発信で検討会
新たな警戒情報、来年度全国実施へ
環境省と気象庁は4月22日、「熱中症予防に資する効果的な情報配信に
関する検討会」を開き、熱中症の予防行動と警戒情報(アラート)を
セットにした新たな情報配信の仕組みの検討に着手した。
新たなアラートは令和3年度の全国実施を目指し、今年7月から
10月にかけ関東甲信の1都8県(東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、
千葉、神奈川、山梨、長野)で先行実施する。
委員からは警戒アラートについて、国民により分かりやすく情報を伝え
行動に結びつけることが求められた。現在は、アラート発表の温度基準は
暑さ基準(WBGT)の予測値を用い、33度を発表基準とする方向。
アラート発表時には対象地域で高齢者や小児を中心に避けるべき行動を配信する。
また、独居高齢者や高齢者のみ世帯へのアラート発表の貢献度をアンケート調査し、
併せて、保健師等から客観的に見た高齢者の行動変化の有無を確認する。
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◆ お知らせ ◆
□次号の発刊は、令和2年6月29日(月)です。
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緊急事態宣言が39県で解除され、徐々に自粛生活から
解放されているのではないでしょうか。第2波が恐れられていますが、
少しずつもとの生活に戻れることを祈るばかりです。
気温も高くなってきたので、十分に熱中症にも気を付けましょう!

【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp
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