健康支援事業のコンサルティング会社

1月28日号 THF Communication Vol.213

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■■      THF Communication !!       

■                   <Vol.213>

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◆ What's New ◆

~最新のTHF関連トピックスを紹介します~

◇新年のご挨拶◇

国民に寄り添う健康支援に努めたい
田中喜代次
(筑波大学名誉教授、日本介護予防・健康づくり学会会長)

平成の最後の年であり、新たな元号が生まれる年となりました。
皆様のご多幸を祈念しております。
昨今、医学医療系、体育系、栄養系ともに同じテーマで
研究発表している実情を憂う声があがっています(自己反省中)。
独自性が乏しくなっています。メタボリック・シンドロームに
始まり、ロコモティブ・シンドローム、サルコペニア、フレイル、
MCI(軽度認知障害)などが最たる例です。また、国民のためには
英語ではなく、日本語で表現するのが良いでしょう。軽症の
認知症の前段階であるMCIを軽度認知障害と言いますが、
この言葉にも大いに疑問を抱きます。
現在、周知されている医学的な常識は科学的エビデンスに
基づくものですが、従来からその一部に対し、疑念の声が
あがっていることもまた事実であります。
例えば、中性脂肪150と200ではリスクが異なるのか、
高齢期と青壮年期で血圧判定が同じで良いのか、閉経期の
前と後でコレステロール値の判定が同じで良いのか、
皮下脂肪優位の腹囲から内臓脂肪型肥満を判定することが
妥当なのか、HbA1cは肥痩度、余命、病態の重篤性によって
6~9あたりで柔軟に治療を施すべきではないのか、等です。
性・年齢・体質・遺伝などを考慮せずに病気と判定し、
画一的に治療を施す(薬を処方する)ことはメディカル
(アカデミック)ハラスメントになります。より強い
エビデンスの構築と、実践(臨床)から得られる知見との
ギャップを埋めていくことが望まれます。そのためには、
国民のヘルスリテラシー、医療リテラシー、健幸華齢リテラシーを
高める方策の明示が期待されます。その一助になることを願って、
THFは『スマートライフのすすめ』(食育、運動、脳トレ、服薬など)を
作成しました。
老いれば体に病らしきものが宿るのはふつうのことです。
老齢でどこか具合が悪い=「生きている証」であり、標準と
いえるのではないでしょうか。小説家・随筆家の曽野綾子さんは、
「老人とは、罅(ひび)の入った茶碗のようなもの」と
形容しています。長命の私たちは「スマートに老い、
スマートに人生を閉じること」が肝要です。さまざまな
リテラシーを高めて「身体の質、人生の質」を良好に
保持しましょう。THFは一段と質を高めた健康支援を
担っていけるよう、努力を重ねてまいります。

□平成30年度「マスコミ・ボウリング振興表彰」

弊社代表取締役の田中喜代次(筑波大学名誉教授)が
2019年1月22日の賀詞交歓会(東京ドームホテル)において
公益社団法人日本ボウリング場協会より
平成30年度「マスコミ・ボウリング振興表彰」を受けました。
80歳以上の高齢ボウラー大会、がんサバイバー大会、
高齢ボウラーの体力評価に関わり、またマスコミ・マスメディアに
向けたボウリングの啓発などの功績が認められての受賞です。



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◆ Academic News ◆

~最近の気になる研究や論文情報を紹介します~

【British Journal of Sports Medicine】
18~97歳の198,919人を対象に、平均6.0年間追跡し、肥満、
高血圧、高コレステロール、脂質異常、メタボリックシンドローム、
2型糖尿病の発症と身体活動量との関連を検討した台湾での
コホート研究。不活動群(週0メッツ時)と比較して、
不十分活動群(週3.75メッツ時以下)でも肥満(ハザード比0.92:
95%信頼区間0.88-0.95)、脂質異常(0.96:0.90-0.99)、
メタボリックシンドローム(0.95:0.92-0.99)、2型糖尿病
(0.91:0.86-0.97)のリスク低減効果が認められた。
https://bjsm.bmj.com/content/early/2018/12/15/bjsports-2018-099740.long

【Preventive Medicine】
日本のコホート研究(JACCstudy)に参加した40~79歳の
男性29,526人と女性41,043人のスポーツ参加と循環器疾患死亡との関連。
質問紙により、中学・高校時代のスポーツ参加を聞き取った。
平均16.4年間の追跡の結果、ベースライン時の身体活動量が
週5時間以上であると、週1~2時間と比較して、循環器疾患死亡の
ハザード比が男性で0.77(95%信頼区間0.61-0.98)、
女性で0.82(0.61-1.10)と低かった。男性でベースライン時に
週5時間以上の身体活動のある集団で、中高でスポーツ参加していた群は
そうでない群と比較して、循環器疾患死亡のハザード比は0.89(0.61-1.30)、
冠動脈疾患死亡のハザード比は0.24(0.08-0.71)であった。
女性での関連は認められなかった。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0091743518301622?via%3Dihub


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◆ 気になる健康関連ニュース ◆

□上手な医療のかかり方を広めるための懇談会

厚生労働省の「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」は
第5回会合(2018年12月17日)で、「『いのちをまもり、
医療をまもる』国民プロジェクト宣言!」をまとめた。
病院・診療所にかかるすべての国民や、国民の健康を
守るために日夜力を尽くす医師・医療従事者のために
実施すべき五つの方策と、市民と医師・医療提供者、行政、
民間企業それぞれが行うべきアクションを記載した。
実施すべき五つの方策は、以下の通り。
①患者・家族の不安を解消する取組を最優先で実施する
②医療の現場が危機である現状を国民に広く共有する
③緊急時の相談電話やサイトを導入・周知・活用する
④信頼できる医療情報を見やすくまとめて提供する
⑤チーム医療を徹底し、患者・家族の相談体制を確立する
「宣言」は2018年12月19日に開いた医師の働き方改革に関する
検討会にも報告された。懇談会は今後も開き、宣言にあげた
プロジェクトの進捗を確認するとしている。

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◆ お知らせ ◆

□ 次号の発刊は、2月25日(月)です。
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2月4日・立春は、旧暦で新しい年の始まりを意味します。
お正月ムードはすでにありませんが、新たに気を引き締め、
インフルエンザにかからないようにしたいです。
本年もメルマガをお読みいただき、ありがとうございます。
みなさまにとって、素敵な1年となりますよう心よりお祈り
いたします。

【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp
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