THFメールマガジン

■THF Communication!!vol.129

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【 Special contents 】

 

□田中社長 健康科学コラム

高齢者の元気長寿への支援を考える

 

  フィットネスの多様化が進み、 Exercise is Medicine ( EIM )とま

言われる時代になったが、アメリカスポーツ医学会による EIM

メッセジは私には短慮で稚拙なものに映る。フィットネスの効果を

検査値改善の程度や極めて困難な医療費抑制に依拠して見るのではなく、

地域住民の生きがいや幸福を幅広く柔軟に考え、 quality of life

( QoL: 生活の質、人生の質、身体の質)を良好に保持するための有効

一手段に位置づける働きかけが重要ではないだろうか。そのような働きか

けが累積した結果として、生活習慣病予防策や介護予防策、さらには

一病息災(元気長寿)のための有効策が見つかるであろう。

 

 少子高齢化が進展し、要介護高齢者の数が増え、ケアする側の

マンパーが不足する現代においては、公衆衛生学領域の研究者は、

研究成果としてのエビデンスを追い求めるだけでなく、人として適正な

規範(モラル)を堅持しながら、社会に役立つ具体的な実践方法を提示

することが重要である

 

 国や地方の行政は、薬の代替的手段(運動療法)としての期待では

なく、運動それ自体に内包されている価値や魅力をしっかりと伝えて

いくことが肝要である。病気の後遺症や社会復帰への不安を抱える人

にとっても、命が途絶える直前まで身体的に自立できていること

(尊厳死・満足死・安楽死)が理想であり、そのためにも有効である

のが運動習慣の形成である一病息災 、 二病息災)。

 

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◆ Academic News ◆

〜最近の気になる研究や論文情報を紹介します〜

【New England Journal of Medicine】


 4つの前向きコホート研究に参加した小児に対する23年間の追跡研究。

6328人のデータが利用可能であり、小児期・成人期ともに肥満でない

4742人(G1)、小児肥満であったが成人期は肥満でない274人(G2)、

小児期・成人期ともに肥満である500人(G3)、小児肥満ではなかった

が成人期に肥満である812人(G4)に分けられた。G3はG1と比較して、

2型糖尿病(リスク比5.4)、高血圧(リスク比2.7)、高LDLC(リスク

比1.8)、低HDLC(リスク比2.1)、高TG(リスク比3.0)、頸動脈内膜

中膜厚の肥厚(リスク比1.7)を発症しやすく、G2はG1と同程度であっ

ことから、小児肥満のみで成人期に肥満でなければ危険因子とならない

ことが示された。


http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1010112



【Preventive Medicine】


 日本におけるコホート研究であるJACC研究参加者の男性35,515人、

女性49,275人を16.4年間追跡し、塩分に対する好み(低・中・高)と

死亡率の関連を検討した。塩分に対する好みが高いと(高vs低)、脳

卒中による死亡率が男性で1.21倍(95%信頼区間:0.99-1.49)、女性

で1.22倍(1.00-1.49)、全体で1.23倍(1.06-1.41)に高まった。こ

の関係は多飲酒の男性で特に強く認められた。


http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0091743511004312

 

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◆気になる健康関連ニュース◆

□介護予防マニュアル本年度中に改正

 

 市町村職員を対象とするセミナー「介護予防の推進と地域づくり」では

厚生労働省老人保健課の日野原友香子課長補佐が「介護予防の将来像」

と題して講演し、改正版介護予防マニュアルを本年度中にも作成し、

膝痛・腰痛プログラムを盛り込むことを明らかにした。

 日野原氏はこれからの介護予防のポイントとして@生活機能が低下した

時速やかに把握し支援を開始できる体制づくりA効果的な二次予防事業の

推進B介護予防を推進する地域づくりの 3 点を揚げた。

 また、「市町村・保険者だけでなく都道府県や保健所も連携すると健康

情報が交換できる」と指摘。保健所が参加することで都道府県がおこなう

技術的支援・助言等を圏域レベルできめ細かく実施できるとして「介護の

面からも健康管理の面からも情報共有を図ってほしい」と、健康情報を共

有する仕組みも必要とした。

 

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お知らせ ◆

□次号の発刊は、 2 月 27 日(月)です。

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先日、関東地方に雪が積もりました。こんな時は移動が大変です。

タクシーはなんと予約で 3 時間待ちだったので、寒い中歩きました。

しかし、道端で寄り添っている雪だるまを見て、こころがほっと

温かくなりました!

 

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