THFメールマガジン

■THF Communication!!vol.105

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■                   < Vol.105 >
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【 Special contents 】

12 月のメルマガでは,いろいろな基準の解釈に触れましたので、 1 月はメタボ判定について肥満学会などで聞いた批評と私個人の見解を紹介したいと思います。

女性の腹囲基準を 78〜 83 cm にすると、現行の特定健診で引っ掛からない 90 cm 未満の人が特定保健指導の対象者になります。正確な数はわかりませんが、その数は2倍以上になると思います。さて、この場合の解釈ですが、動脈硬化などの病態が顕在化していないものの、将来リスクの高い人が早期に見つかるメリットと、将来リスクが低いにもかかわらずハイリスクと誤判定されてしまうデメリットが考えられます。健診率のアップ、数に限りある保健師や栄養士らによる保健指導の負担増大、健康的な軽肥満前期の女性による健康への関心の高さ・・などを考えると、安易に 80 cm にすべきではないと言えます。なお、 80 cm 主張派は新しい研究結果を発表したい意欲のもと、非常に厳しいメタボ判定基準(血圧,血糖,中性脂肪など)に基づいて主張しており、 90 cm 主張派は内臓脂肪面積 100 平方 cm を拠り所としています。どちらが良い基準かは明言できません。性・年齢・体質・環境などが異なるため、ひとり一人に異なる基準があるはずというのが、最も妥当な判断と考えるからです。

こういったことを参考に、今年は健診率を大幅に高め、保健指導を積極的に展開していっていただきたいと思います。ご意見のある方は、遠慮なくお聞かせください。

株式会社 THF 社長 田中 喜代次

◆ Academic News ◆
〜最近の気になる研究や論文情報を紹介します〜

【 Archives of Internal Medicine 】

健康に関連する環境要因と 2 型糖尿病の発症について。 3 つの地域における 45 〜 84 歳の成人についての前向きコホート研究。 2285 人に対する平均 5 年間の追跡期間において、 233 人が新たに 2 型糖尿病を発症した。歩きやすく、新鮮な果物や野菜が入手しやすい住居環境であると、 2 型糖尿病発症率が 38% 減少した。

http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/abstract/169/18/1698

【 Preventive Medicine 】

成人後の体重増加は糖尿病発症と関連する。 21 歳時に対して現在の体重が 40kg 以上増えた場合、 5kg 未満の体重変化の人に比べて糖尿病になる確率は、アフリカ系アメリカ人男性( 19,589 名)で 3.3 倍、白人男性( 6202 名)で 3.6 倍、アフリカ系アメリカ人女性( 27,021 名)で 2.6 倍、白人女性( 11,623 名)で 4.0 倍であった。女性については、 5 〜 10kg の体重増加でも、有意な糖尿病発症リスクの増加が認められた(白人で 41% 、アフリカ系アメリカ人で 21% )。

http://www.sciencedirect.com/science/journal/00917435

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◆気になる健康関連ニュース◆
〜最近の健康関連情報を紹介します〜

□平成 20 年度特定保健指導率は 14.8 %に

 全市町村を対象に行った特定健診・保健指導の実施状況の集計結果によると、 20 年度は全国平均で 14.8 %であることが判明し、 20 年度目標値( 23 %)を大きく下回る結果となった。都道府県別では徳島で最も高い 38.3 %、最も低い大阪では 6.3 %でその差は 6 倍以上になり、他に神奈川・岡山・京都・東京など主に大都市ほど厳しい傾向にある。

 一方、特定健診受診率は 30.8 %となり、 20 年度目標値( 35 %)を 4.2 ポイント下回っている。年齢別にみると最も高い受診率は 70 〜 74 歳の 39.1 %で、最も低いのは 40 〜 44 歳の 15.7 %、次いで 45 〜 49 歳の 17.8 %で、若年世代から早期介入し、行動変容を促す特定健診・保健指導で、実施率向上に向けての改善が必要になっている。 

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◆ お知らせ ◆
次号の発刊は、 2 月 22 日(月)です。
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2010 年が始まり、もうすぐ 1 ヶ月が経とうとしています。皆様はいかがお過ごしでしょうか?例年になく寒暖の差が激しいこの季節、インフルエンザは下火になって来ているようですが、体調管理にはくれぐれもご注意ください。


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