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■THF Communication!!vol.95

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■■ THF Communication !!

■                        < Vol. 95 >

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◆ A Column ◆  〜田中社長のコラムです〜

□突然死はジョギング中よりもゴルフで 8 倍高い?

   ここ数年、ホノルルマラソンには毎回 1 万 5 千人を超える日本人が

出場しています。大会が始まって以来、 60 万人以上が参加している

ホノルルマラソンで死亡した人は 3 人だそうです。

   突然死はマラソンなどの運動中に多いように思い込みがちですが、

実は睡眠中が最多( 231 例)で、入浴中( 74 例)、休息中( 44 例)、

労働中( 43 例)、排便中( 23 例)、スポーツ中( 11 例)となっています。

これは村山ら( 1993 )が平成2年に東京都観察医務院で検死あるいは

行政解剖を行なった者のうち、ふだん健康とみなされていた 679 例の

突然死を日常生活活動別に分類したものです。男女別にみると、明ら

かに男性( 471 例、 69% )に多く、 39 歳未満が 114 例( 17% )、 40 〜

59 歳が 216 例( 32% )、 60 歳以上が 349 例( 51% )となり、加齢ととも

に増えています。 60 歳以上の群で突然死発生をスポーツ種目別にみ

ると、ゴルフ( 40 例、相対危険率 6.5 )、登山( 11 例、 6.1 )、ゲートボ

ール( 44 例、 1.3 )、ダンス( 8 例、 1.3 )、水泳( 8 例、 1.1 )ランニン

グ( 18 例、 0.8 )、テニス( 7 例、 0.7 )の順と報告されています。

   ここでの相対危険率とは、 40 〜 59 歳のランニングの危険率を 1.0

したもので、これを基準にして発生頻度を比較しています。データから

らかなように、意外にも時間をかけて行なう低い強度のスポーツ種目

で突然死が多いと言えます。ふつうに考えると、高い強度の運動で危険

度が大きいはずですが、このデータは逆の結果を示しています。しかし、

すべてのグループで健康度が等しいわけではないので、ゴルフが危険で

ランニングが比較的安全であるとは限りません。ランナーには喫煙者が

極めて少なく、全体的に健康的で、生活リズムをしっかり整えている人が

多いこと、一方ゴルファーでは前日の深夜までアルコールやタバコを飲ん

でいて、疲労と睡眠不足の中で行なっている人が含まれていること等を

考えねばなりません。

   ゴルフの運動強度はジョギングよりも明らかに低いですが、強い寒風が

吹きさらす中でのプレイ、猛暑(高温多湿、炎天下)でのプレイは体にこた

えます。高血圧の人では寒風の中で血圧があがりますし、猛暑の中では

脱水症状(熱中症)に陥りやすいのです。つまり、ランニングが最も危険

という見方は正しくありませんから、長きにわたってランニングを続けて

いる人にはその習慣を絶つよう指示することは適当でない(逆支援)と

思われます。事故予防策を徹底することが肝要です。

 

◆ Academic News ◆  〜最近の気になる研究や論文情報を紹介します〜

□【 Journal of Epidemiology 】

身体活動レベルが高ければ日本人における全死亡リスクが減少する。

男性 4222 名、女性 6609 名に対する 11.9 年間の自治医科大学コホート

研究から得られた知見。

http://www.jstage.jst.go.jp/article/jea/19/1/19_24/_article
 

□【 Medicine and Science in Sports and Exercise 】

減量と体重維持のための適切な身体活動介入方法についてのアメリカ

ポーツ医学会の声明。エビデンスは十分に蓄積されてはいないが、

体重増加を抑えるためには 150 〜 250 分 / 週、減量のためには

250 分 / 週( 36 分 / 日)以上の身体活動が必要である。

http://www.acsm-msse.org/pt/re/msse/abstract.00005768-200902000-00026.htm;jsessionid=J2fDNBghsZVqdgzVGj331nVJtSblvpB2nfjpPRWfkh39pPnmCLN1!-1046349743!181195628!8091!-1

 

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◆ 気になる健康関連ニュース ◆  〜最近の健康関連情報を紹介します〜

□『市町村国保の最多保険事業は健診未受診者対策』

20 年度にスタートした特定健診・保健指導で、市町村国保の特定健診受診

率が 28.8 %と厚生労働省から発表され、今後実施率の向上が課題となって

いる。

一方、市町村国保の保健事業としては「健診未受診者へのアプローチ」が

50.1 %となり、特定健診・保健指導の施行が影響しているのではないかと

みている。その他「一般健康教育」や「一般健康相談」等が次いで多く、

労省は健康増進法に基づく事業と一体的に実施しているケースが多いと

している。

厚労省は医療費適正化について、「医療を受ける住民の意識や個人の

健康管理の意識が必要」と指摘した上で、増員した市町村保健師の積極

的活用のために国保担当部局への配置を要請した。

 

□『国保保険事業の指針を改定』

厚生労働省は 2 月 14 日、国保保険事業の指針について、特定健診・保健

指導の施行などを踏まえ、見直しをおこなう方針を明らかにした。具体的な

改正内容は、特定健診・保健指導の内容を追加、被保険者特性や医療者

の傾向の分析し、その特性に応じた保険事業の実施に努めるという事業

運営の明確化。そのほか、加入者の特性や課題に応じた健康教育の実施

、訪問指導による医療機関の受診勧奨を追加するなど保険事業のあり方

全般で規定の整備がおこなわれる予定。同省はパブリックコメントを経て、

21 年 4 月 1 日から改正を適用するとしている。

 

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◆ お知らせ ◆

次号の発刊は、 4 月 27 日(月)です。

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筑波大学の桜が咲き始めました。桜のピンク色は何とも言えない美しさで、

いつまで眺めていても飽きません。今年もお花見が楽しみです。

【発行】株式会社THF( support@thfweb.jp

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□ 筑波大学田中研究室

http://www.taiiku.tsukuba.ac.jp/~tanaka/index.html

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